犯罪の被害にあうという大きなストレス体験の後には、心身の調子や日常生活にさまざまな変化が生じることがあります。
自分に起きている反応を知ることは、落ち着きを取り戻すうえで大切な一歩です。
ここでは、被害にあわれた方の多くにみられる主な反応を紹介します。
身体の反応
- 眠れない/寝すぎる
- 食欲がない/食べすぎてしまう
- 熱が出る
- 頭が痛い
- お腹が痛くなる
- 体が緊張して力が入る
- 心臓がどきどきする
- 息がしづらい
精神的な反応・考え方の変化
- 気持ちが不安定になる
- 不安や恐怖に襲われる
- イライラしやすくなる
- 気分が落ち込み、無気力になる
- 集中できず、頭がぼんやりする
- 思い出したくないのに、出来事の場面がよみがえる(フラッシュバック)
- 出来事を思い出す場所・物・人・活動を避ける
- 「自分が悪かったのでは」と自分を責める
- 物音に敏感になり、警戒心が強くなる
日常生活への影響
- 外出できない
- 人付き合いが負担になる
- 人混みがこわい
- 一人でいるのが不安になる
- 学校や仕事に行けない
- 勉強、仕事、家事、子育て、介護などがうまく進まない
- 社会的な活動から離れてしまう
- 電気を消して眠れない
- バスや電車などの公共交通機関が利用できない
このような変化は被害後に起こる当然の反応です。
多くの場合は、時間を経ることで落ち着いていきます。
長く続く場合には、適切なケアが必要です。
感情について
恐怖、怒り、悲しみなどの強い感情に悩まされることがあるかもしれません。これらはとても自然な感情で、無理に抑え込む必要はありません。抑え込もうとすると、かえって長引いたり、体調や行動に影響が出ることがあります。
一方で、何も感じられない、出来事が現実に起きたことだと実感できない、といった状態になることもあります。これも被害後に起こりうる自然な反応です。
周囲との関係について
家族や周囲の人に事件のことを話しても、「わかってもらえない」と感じることがあるかもしれません。大事な人が犯罪被害にあったことで動揺して、うまく関われなくなることもあります。
また、犯罪被害にあったことで、ものごとのとらえ方が悲観的になってしまうこともあります。犯罪被害にあうことは、誰にとっても大きな衝撃を伴う体験であり、心の回復には時間がかかるものです。